22歳の男の濁った目

汚れた目から世界を見てます。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

パラドックスバックパック

今、僕はマトマタにいる。マトマタはチュニジアにあるベルベル人の街だ。ベルベル人というのはバルバロイからきた蔑称で彼ら自身の名前ではないが、ここでは便宜上、馴染みのあるベルベル人という表現を用いたい。ベルベル人は北アフリカに住む移動を繰り返…

嗚呼、マズローよ。君はなんと偉大なことか。

インドへの往復はタイ乗り換えだった。ルポやガイドブックに書いてあるように夜のバンコクは快楽と狂乱の街だ。体感的な蒸し暑さは何も東南アジアの気候的特徴からくるものではなくツーリストや外国人居住者の享楽を前にした高揚感や、日本をはじめとする外…

生と死の街、ヴァラナシ。

先の記事に書いたように僕の初めての相手である、このヴァラナシは"生と死の街"という別の名を持つ。その由来はこの街がガンジス川(ガンガ)に面していることに深い関係がありそうだ。ヒンドゥー教の聖地でもあるこの場所はインド人が生涯に一度は訪れたいと…

ヴァラナシで射精した夜

人は例外なく快楽のために生きている。風俗に足繁く通って、金で若さを買うような性的快楽。気に入ったブランドでインテリアを統一して住む環境を心地良くしたいという快楽。恋人と手を繋ぎ海岸に腰を下ろし夕陽を見る快楽。仕事で成果を出して周りから認め…

肌色でしか興奮しないなんて。

肌色でしか興奮できないなんてなんて寂しいんでしょう。肌色でしか射精できないなんてなんて悲しいのでしょう。荘厳な大自然にも偉大な芸術にも繊細緻密な建築物にも勃起しないで感受性に蓋をしていたらそれは精神的インポテンツじゃない?